[メイン3] イルル : middle「新学期、始まる!(春休み気分が抜けない)」登場:中学生
[メイン3] イルル : 44+1d10 登場/リザレクト (44+1D10) > 44+9[9] > 53
[メイン3] イルル :
[メイン3] イルル :
[メイン3] イルル :
[メイン3] イルル : キーンコーンカーンコーン。
[メイン3]
イルル :
HRのチャイムが鳴り終えた。
今の時間はしばしの休憩&準備タイム。
[メイン3]
イルル :
そして────先ほど遅刻したことで怒られていた。
新学期始まって唯一の遅刻者、イルルはというと。
[メイン3]
イルル :
机に胸を乗せて、その上でぐでえとだらけていた。
さながら胸をクッション代わりにするように。
[メイン3] イルル : そして目の前の席にいる彼女に、ちょいちょい、とつつく。
[メイン3]
本郷 香 :
「んっ……!?」
背中を突っつかれ、背筋がピンと伸び。
[メイン3] 本郷 香 : 「な、なんだよイルル~!くすぐったいじゃないか~!」
[メイン3]
イルル :
「ほんご~
……ものすごく怒られてしまった……」
[メイン3] イルル : 先ほどの遅刻の件を言っているのだろう。
[メイン3] 本郷 香 : 「あ、あはは……それは……」
[メイン3] 本郷 香 : グッジョブサインを見せながら。
[メイン3] 本郷 香 : 「……ドンマイ!」
[メイン3] 本郷 香 : ニカッ、と歯を見せながら笑う。
[メイン3]
イルル :
むぅん、と。
眉が曲がりつつ。
[メイン3] 本郷 香 : 「ていうかイルル~!私達、もう上級生だぞ~?」
[メイン3]
イルル :
「お前はいつも元気だよな~……
何事も真っすぐで、突っ走っていく感じ~」
[メイン3]
本郷 香 :
「しゃきっとしないと!下級生のお手本になるような!
そんな存在にならなくちゃ、だろ~?」
[メイン3]
本郷 香 :
「あっはっは!子どもは元気なのが一番!昔からそう言うだろ~?
じゃあその仕来りに従うのがお利巧さんっしょ!」
[メイン3]
イルル :
むぅ……と本郷の言葉にしばし頭を悩ませる。
上級生か、つまりは……
[メイン3]
イルル :
「私たちは上級生。
……つまりは一番偉いから、何しても大丈夫って事じゃないのか?」
[メイン3] 本郷 香 : 「………!!!」
[メイン3]
本郷 香 :
「お前、それ………!!
………天才か……!?」
[メイン3]
イルル :
きょとん、と首を傾げつつ。
元気なのは子どもの取柄……確かに。本郷の言う事も納得できる、が。
[メイン3] イルル : 褒められて、へへへと鼻を擦りつつ。
[メイン3]
本郷 香 :
「ふっふっふ……そうだ、私達はもう、何者にも従う必要がない!
なぜなら!!」
[メイン3] 本郷 香 : 「"先輩"なのだから!あっはっはっはーー!!」
[メイン3]
本郷 香 :
「いや~!良いことに気が付かされたよ!ありがとう!
親友、イルル!」
[メイン3] 本郷 香 : ニコッ、と笑う。
[メイン3]
イルル :
本郷の勢いに思わず飲まれる。
た、確かに……そうだが。
[メイン3]
イルル :
「ふふ、当然の事だ……
だって私は……私は……」
[メイン3] イルル : ……なんだっけ。と思いつつ。
[メイン3] 本郷 香 : 「……………」
[メイン3] 本郷 香 : そんな様子のイルルを見て。
[メイン3] 本郷 香 : 「……そうだ!イルル!」
[メイン3]
イルル :
「……本郷の親友でもあるからな!」
と、にこっと返しておいた。
[メイン3] 本郷 香 : 「今日!今日はどんな予定があるんだったっけな!」
[メイン3] イルル : 「んむ?」
[メイン3]
イルル :
「んーあ、どうだったっけ……」
……あれ、今なんか本郷……早くなかったか?気のせい……かな。
[メイン3] 本郷 香 : 「…………………」
[メイン3] イルル : ごそごそ、と机を探ろうとするが。
[メイン3] イルル : 胸がつっかえて上手く探せない。
[メイン3] 本郷 香 : 「ぶっは……!?あ、相変わらずイルルは……胸が、でっかいな……!?」
[メイン3]
イルル :
「なんだよー、しょうがないだろ!
中学生だったらこれくらい普通だ!」
[メイン3] イルル : ぶー、っと頬を膨らませつつ。
[メイン3]
本郷 香 :
「え、こ、これが……普通……?この胸が、標準……?
じ、じゃあ私は、一体どうなるんだ……?」
わなわなと震えながら。
[メイン3] 本郷 香 : 「くそ……!私に謝れ!初春に謝れ!」
[メイン3]
イルル :
「人には良し悪しというものがある
本郷には本郷の良さがまたあるんじゃないか?」
[メイン3] 本郷 香 : 「………………」
[メイン3] イルル : 「はっ!?なんで初春まで!?」
[メイン3] 本郷 香 : 「……あ、え、えへへ!そう、かな!」
[メイン3] 本郷 香 : ニカッ、と笑いながら。
[メイン3] イルル : 「そういうとこだー」
[メイン3] イルル : そんな笑顔。ぷにっと、頬をつつきつつ。
[メイン3] 本郷 香 : 「むにゅっ……!?」
[メイン3] イルル : 「子どもは元気の子、とか言ってたが……私はそんな、誰が決めたかもわからない物に従うつもりはない」
[メイン3] イルル : むにむに、と頬を触りながら。
[メイン3] イルル : 「だが……それに従ってるお前は偉いんだろ」
[メイン3]
本郷 香 :
「………へ、へへへ、ありがと、イルル」
ほっぺをむにむにと変形させられながら。
[メイン3]
イルル :
「もちもちで柔らかいな……」
と、褒め言葉の一つで伝えつつも。
[メイン3]
イルル :
がたん、と。
机から一つ、プリントが落ちてくる。
[メイン3] イルル : むっ……っと、重い腰ならぬ重い胸を持ち上げて。
[メイン3] イルル : 落ちた紙をめくる。
[メイン3] イルル :
[メイン3]
イルル :
・今日の予定について
難易度3、<情報:噂話>
[メイン3] イルル : 情報:○○○で
[メイン3]
イルル :
……あー……?
……なんだっけそれ。
[メイン3] GM : そんなものは─────。
[メイン3] GM : ─────この世界には、無い。
[メイン3] GM : そうだよね?
[メイン3] イルル : ………。
[メイン3] イルル : むぅ、寝ぼけていたか。
[メイン3]
イルル :
改めて
情報:噂話で判定
[メイン3] GM : どうぞ
[メイン3] イルル : 2dx (2DX10) > 4[1,4] > 4
[メイン3] GM :
[メイン3]
GM :
・今日の予定について
"いつもと変わりない"日程だ。あなたが"慣れている"ように、普段通り授業を受け、普段通り"友達"と会話し
普段通り部活をし、普段通り遊び、普段通り笑い、普段通り怒り、普段通り悲しむ
何気ない「学生生活の日常」を過ごすことだろう。
そして、午後からは、あなた達が楽しみにしていたのか、それとも憂鬱にしていたのか体育、および水泳の授業がある。
それに対しどう思うかは、あなた達次第だろう。
[メイン3] GM :
[メイン3] イルル : ───描かれた予定は。
[メイン3]
イルル :
変わらない”日常”そのもので。
ある意味退屈とも思えてしまうような、そんなものだった。
[メイン3]
イルル :
そう、変わらない。
学校なんてそんなものだ。
それを2年間繰り返して、後一年繰り返すんだろう。
[メイン3]
イルル :
突拍子もない事なんて起きない。
ただ、退屈だけれど。
[メイン3] イルル : 「……えーっと」
[メイン3] イルル : 「水泳が今日あるな」
[メイン3] イルル : と、目の前の親友に言う。
[メイン3]
イルル :
退屈の中に、いてくれる存在。
友だちがいるからこそ、退屈だろうとも平気だ。
[メイン3] 本郷 香 : 「お!水泳か!!」
[メイン3] 本郷 香 : 見るからにテンションが上がっている様子。
[メイン3] 本郷 香 : 「いいじゃんいいじゃん!座学よりも体動かす方が好きだし!」
[メイン3] 本郷 香 : 「イルルもそう思うっしょ!!」
[メイン3]
イルル :
じーっと、にこやかになった本郷を見て。
すっごい楽しそうだな、相変わらず運動は楽しそうだ。
[メイン3] イルル : 「むーん……体育は好きだが、水泳は普通だ」
[メイン3] イルル : 「泳げないんだよなあ……上手く」
[メイン3] 本郷 香 : 「……え?」
[メイン3]
本郷 香 :
「そうなの!?……だって、水に浮きそうなもの……
お持ちなのでは……!?」
[メイン3] 本郷 香 : そうして視線を、イルルの胸へ。
[メイン3] イルル : それはきっと、イルルの体に二つの大きな浮き輪が付いているからで。
[メイン3] イルル : 「だからなんだ」
[メイン3] イルル : 「胸が浮くから、顔が胸に突っ込んで前が見えない」
[メイン3] 本郷 香 : 「……あー……」
[メイン3] 本郷 香 : その光景を想像し、哀れみの表情へと変わっていく。
[メイン3]
イルル :
今みたいに、と。
机の上に置かれた胸に顔を突っ込ませつつ。
[メイン3] 本郷 香 : 「あんまりにも胸が大きすぎると……そういう支障も、来たしちゃうんだね……」
[メイン3]
本郷 香 :
うんうん、と同情するように頷き。
イルルの肩に、ポン、と手を置く。
[メイン3]
イルル :
なにせイルルは低身長。
体の体重がほとんど胸にいっているのもある。
[メイン3] イルル : 「本郷……」
[メイン3] イルル : 「胸が小さくてもわかってくれるんだな……」
[メイン3] 本郷 香 : 「…………お、お前ぇ~……イルルぅ~~~……!」
[メイン3] イルル : きらきら、尊敬の意味を含めて言う。
[メイン3] 本郷 香 : 目に、メラメラと炎が。
[メイン3]
本郷 香 :
「胸が小さいだとか、背が低いだとか……そ、その言葉は!
余計だろうがぁ~~!え~~~~!?」
[メイン3]
イルル :
イルル自身は素直にうれしかったのだが。
言葉自体は完全に喧嘩を売っていた。
[メイン3] イルル : 「むぅ~」
[メイン3] イルル : ひょいっと、椅子から降りて。
[メイン3]
イルル :
「それでも、背は私の方が小さいぞ?
だから……イーブンにしよう、ここは」
[メイン3]
イルル :
と、本郷と背比べするように。
[メイン3]
本郷 香 :
「ぐぬぬぬぬぅ……そ、それなら、仕方あるまい……
ここは、引き分けだ……!!」
[メイン3] イルル : うんうん、と頷き。
[メイン3]
イルル :
「私だって本郷みたく身長伸ばしたいんだよーっ
普段何食べてるんだー?」
[メイン3]
イルル :
と、つま先立ちして。
ぐぐぐ、と背を伸ばすが全く届かない。
[メイン3]
本郷 香 :
「ん?そうだなぁ~……やっぱり!肉だ!ステーキ肉!
アンガス牛!肉はいいぞ!すっごくおいしいし!タンパク質も採れる!」
[メイン3] イルル : 「……にく……」
[メイン3] イルル : じゅるり、と唾液を垂らしながら。
[メイン3]
イルル :
「給食とかでも出てくれたら嬉しいんだけどな……
本郷の肉でもかじろうかな」
[メイン3] イルル : じゅるりとした視線は、本郷の足だったり腕だったりに行きつつ。
[メイン3]
本郷 香 :
「あ~~~給食かぁ~
まぁ、でも給食は……"いつもの"だろうからねぇ~」
[メイン3] 本郷 香 : 「……って、え!?わ、私ぃ!?」
[メイン3]
本郷 香 :
「私は食べ物じゃないし!……って、ガチの目やめろぉ!
よせよせ~!」
[メイン3]
イルル :
「本郷は私の知ってる中で肉付きが一番いいからな……
む、給食はやっぱり、変わらずかぁ……」
[メイン3]
本郷 香 :
そーそ、とイルルに頷きながらも。
肉付きという単語に、どぎまぎしながら。
[メイン3] イルル : なんだ、と気落ちしたかのように椅子にまた体重を預けて。
[メイン3] イルル : 「そういえば……本郷って何部に所属していたんだっけか?」
[メイン3] イルル : 肉付きがいいのは運動をしているからだろうか、と脳内で考えつつ。
[メイン3]
本郷 香 :
「陸上部だよ!にしし!」
ピースサイン。
[メイン3]
本郷 香 :
「そういうイルルは、何部だったっけ?
ま、陸上部ではないことは確かだろうけどね!」
またも、イルルの胸を見ながら。
[メイン3] イルル : ああそうだったか、とぽんと手を叩きつつ。
[メイン3]
イルル :
はて……そういえば何で知らなかったんだろうな。
ずっと隠してたわけでもないし。
[メイン3] イルル : 「ん、ああ私か?なにもやってないぞ」
[メイン3]
イルル :
「色々とはあったが……何だか体に合わなかった
ただ遊ぶだけの部活とかあればよかったんだけどな~」
[メイン3]
イルル :
運動部は、基本大会を目指しているという事で。
何となくソリが合わなかったのだ。
[メイン3]
本郷 香 :
「そっかぁ~……」
椅子の背もたれに寄りかかりながら、腕を頭の後ろに回し。
[メイン3] 本郷 香 : 「ま、でも!自分に合う場所に所属するのが」
[メイン3] 本郷 香 : 「一番だよね」
[メイン3] 本郷 香 : イルルの目を見て、そう言い告げる。
[メイン3] イルル : 「ん………」
[メイン3] イルル : じっと目を見つめられて、ゆらゆらとしつつ。
[メイン3] イルル : 「じゃあ、本郷は一番なのか?」
[メイン3] イルル : 机に頬ずえを付きながら、そんな事を尋ねる。
[メイン3] イルル : 「陸上部もそうだし、この学校もそうだし、私達といる事とか」
[メイン3]
本郷 香 :
「まぁね!」
その問いに、ニッコリとした笑みで断言する。
[メイン3] 本郷 香 : 「……楽しいよ!みんなと一緒にいるの!」
[メイン3]
イルル :
きっぱりと言われてしまった。
ふむん、と少し息をついて。
[メイン3]
イルル :
私はどうだろうか。
学校という縛られた場所で、果たして息を上手くできているのか。
ここは果たして、私に合っているのか。
[メイン3] イルル : 「私は……そうだな」
[メイン3] イルル : 「他はよくわからんが、本郷といるのは楽しいぞ」
[メイン3] イルル : 同じく、本郷の目を見てそう言い張る。
[メイン3]
本郷 香 :
「…………………ん」
イルルのその答えに、ニッコリと笑って返す。
[メイン3]
イルル :
「いつも楽しげだし、いつも明るいし。
私の言う事にちゃんと反応してくれてるし、あと体つきもいいし~」
[メイン3] イルル : と、何度か指を折り曲げて思いつく限りいい所を言おうとして。
[メイン3] イルル : ちらり、と彼女の笑顔が目に入る。
[メイン3]
イルル :
「……あとやっぱり、その笑顔がいいな!」
[メイン3] イルル : 釣られるように、ニカっと笑って。
[メイン3]
本郷 香 :
「え、ええっ……!?」
顔を赤らめながら、あたふたとする。
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本郷 香 :
「……も、もう!そんなこと言っても、嬉しくなんか……
……無くも、無くも無いし……!!」
ぷい、と首を背けると。
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本郷 香 :
キーンコーンカーンコーン。
お昼休みのチャイムが鳴る。
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イルル :
それって嬉しいのか嬉しくないのか、どっちなんだ?
とか思いながら。
[メイン3] イルル : むっ、と耳をそば立てる。
[メイン3] イルル : 「もうそんな時間か、腹減ったぞぅ~……」
[メイン3] イルル : ぐでえ、と本郷に寄りかかりつつ。
[メイン3]
本郷 香 :
「うおぉっ……!!?」
乳圧に押しつぶされそうになりながらも、何とか支え。
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本郷 香 :
「も、もう少しの辛抱だイルル!カレーだ!
・・・・
いつものカレーが、私達を待っているぞぉ~!」
[メイン3] イルル : む!と、体をぴんとさせて。
[メイン3] イルル : 「そうだな…!”いつもの”のカレーだ!」
[メイン3]
イルル :
嬉しそうに、にこにことしつつ。
あのカレー…栄友カレーは私や本郷のお気に入りだもんなっ!
[メイン3]
イルル :
楽しみにしたまま、完全に体重を本郷に預けていることも気づかず。
[メイン3]
イルル :
イルルの頭には、違和感も刈り取られて。
取りあえず、今はカレーの事しか頭になかった。
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イルル :
そう────。
この繰り返しで、私達の毎日は進んでいく。
[メイン3] イルル : 新学期は、まだ始まったばかりだ。
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